
【2025年最新】帰化申請はココが厳しい!専門家が語る審査のポイント6選

行政書士三品美咲事務所


こんにちは。「TOKYO NYUKAN」行政書士の三品美咲です。
日本国籍の取得を目指し、帰化申請を考えている皆様、準備は順調に進んでいますでしょうか?
近年の帰化申請の審査は、以前と比べて格段に厳しくなっているのが現実です。「昔はもっと簡単だった」という話も耳にしますが、残念ながら、それはもう過去のこと。現在の状況をしっかりと理解しておく必要があります。
今回は、帰化申請を専門とする行政書士として、日々の業務で感じる審査の厳格化、特に注意すべきポイントと対策について、詳しく解説していきます。
帰化審査、ココが厳しくなった!ポイント6選

それでは、特に審査が厳しくなっていると感じるポイントを、具体的に見ていきましょう。
1 交通違反
以前であれば、多少の交通違反は見過ごされることもありました。しかし、今は違います。特に、信号無視、一時停止無視、駐車違反などは、厳しくチェックされます。
過去2年間で3回以上の違反(反則金対象の軽微な違反も含む)があると、不許可の可能性が高まると考えてください。過去の違反は正直に申告し、反省の意思を示すことが重要です。
2 日本語能力(会話+漢字)
日本語能力の審査は、単なる会話能力だけでなく、読み書きの能力も重視されるようになっています。実際に、漢字の読み書きテストが導入されるケースも増えています。
日常生活に必要な日本語能力、具体的には小学校3年生程度の読み書きができるレベルが求められます。日本語能力試験(JLPT)の対策はもちろん、漢字練習や新聞を読むなど、総合的な日本語力を高める努力が必要です。
3 入管法違反
過去の入管法違反は、帰化申請において非常に大きな問題となります。10年以上前の違反であっても、許可が下りないケースが増えているのが現状です。さらに、申請者本人だけでなく、家族の入管法違反歴も影響する可能性があります。
違反がある場合は、正直に申告し、専門家(行政書士、弁護士)に相談することを強くおすすめします。状況によっては、帰化申請自体が難しい場合もあります。
4 海外資産:5000万円以上は申告を
海外に多額の資産を保有している場合、その詳細な申告が義務付けられています。
具体的には、5000万円以上の資産(不動産、預金、証券など)がある場合は、必ず申告しなければなりません。これは、国際的なマネーロンダリング対策の一環であり、申告漏れや虚偽申告は、不許可の理由となります。
資産の評価額を正確に把握し、関連書類(残高証明書、不動産登記簿謄本など)をきちんと準備しておきましょう。
5 通帳の利用状況
マネーロンダリング対策のため、通帳の入出金履歴は、非常に細かくチェックされます。高額な海外送金、現金での給与受け渡しなど、不審なお金の流れがあると、審査で不利になります。特に、現金での取引が多い方は、その理由を明確に説明できるように準備しておく必要があります。普段から、通帳の記録をきちんと残し、不審な取引は避けるように心がけましょう。
6 年金と税金の納付歴
年金と税金の納付状況は、帰化申請の基本中の基本です。国民年金、厚生年金の未納は絶対に許されません。過去に未納期間がある場合は、帰化申請に悪影響なため、全て納付する必要があります。また、所得税、住民税、固定資産税など、全ての税金を納付し、納税証明書を提出する必要があります。
自己申請の落とし穴 「不許可のリスク」とその理由

「自分で申請すれば費用を節約できる」と考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、帰化申請の自己申請には、実は大きな落とし穴があります。
まず、帰化申請には、非常に多くの要件があります。居住年数、収入、日本語能力…これらを正確に理解せず、曖昧な知識のまま申請してしまうと、不許可になる可能性が高まります。
さらに、自己申請で不許可になった場合、法務局はその具体的な理由を教えてくれません。何が問題だったのか分からず、再申請の際にどう改善すれば良いのか途方に暮れてしまう…そんなケースが後を絶ちません。
費用を抑えるつもりが、不許可によって何度も法務局へ足を運び、書類を修正する羽目になり、結果的に時間も費用も余計にかかってしまう。これが自己申請の最大のリスクです。
ぜひ、慣れないうちは帰化申請のプロと共に申請を行いましょう。
まとめ
帰化申請は、非常に専門的な知識と経験が求められる手続きです。個別の状況によって注意すべき点も異なるため、信頼できる行政書士を選ぶことが、帰化への近道となります。
帰化申請の実績が豊富で、親身になって相談に乗ってくれる、そして料金体系が明確な行政書士を選びましょう。審査は年々厳しさを増していますが、しっかりと準備をし、専門家のアドバイスを受ければ、決して乗り越えられない壁ではありません。
行政書士 三品美咲事務所では、帰化申請に関する様々なご相談を承っております。帰化申請を検討されている方や、「自分は大丈夫だろうか…」「何から始めればいいのか分からない…」といった不安や疑問がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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